「NHK プロフェッショナル仕事の流儀」 漫画編集者 佐渡島傭平

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今回の主役は35歳の若さにして「ドラゴン桜」や「宇宙兄弟」などのヒット作を世に送り出してきた凄腕の漫画編集者佐渡島平氏
 
 
印象に残った彼の言葉を引用します。
 
「みんながめんどくさがっていることを僕は一個一個やり続けている。僕の価値は引いてるハズレの多さ。」
 
些細なアイディアでも地道に実行する。
彼は仕事のにおいて"魔法の一手"といつものを信じていないし、探していない。
仕事のできる人ほど基本の大切さを知ってますね。
 
 
「編集者は自分の不安をすぐ解消したいもの。作家が悩んでいるときに電話をかけたり会ってじっくりしゃべりましょうというのはほとんどの場合は自分の不安を鎮めるためにやっているだけ」
「仕事を引き受けた時には(漫画家を)信じる覚悟ができている」
 
佐渡島曽田正人というベテラン漫画家を担当する中で、ある日彼が主人公の描き方に悩んでいるというしらせが入ってきた。
普段は「これだけダメ出ししてくれる人は佐渡島さんしかいない」と曽田が語るように、アドバイスを惜しまない佐渡島
だがこの時はあえて彼を信じ、電話一本すらかけなかった。
曽田はその後トンネルを抜け、自ら答えを見出した。
 
相手にアドバイスできる立場にありながらあえてそれをしない勇気、覚悟、決断力。
編集者に限らず、ビジネスマンなら誰しも身につけたいスキルですね。
 
 
「素朴で何気ないものが誰かの心に力を与える。」
「世の中で役立つものは絶対なくならない。でも役立つものよりも役立たないものが人生を変えるときがある。漫画を読むことによって少しは(人生が)よくなったと思って欲しい。」
 
佐渡島は中学時代、父親の仕事の都合で南アフリカで暮らしていた。
ネルソン・マンデラのもと全人種参加選挙が行われていたころだ。
そこで目にした白人も黒人も関係なく何気ないメロディを皆が歌う光景が、今も心に残っているという。
 
人の役に立つものが、必ずしも人生の役に立つとは限らない。
「人の役に立つ仕事がしたい」という声はよく耳にするけれどその定義は人それぞれ異なってもよいのではないでしょうか?
 
 
 
佐渡島氏の生き様から多くのヒント、またビジネスに取り組む姿勢を学んだ回でした。
 
 
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